性病であるトリコモナスの症状について

性病であるトリコモナスの症状について説明します。トリコモナス原虫に感染することによって引き起こされる性病で、男女ともに炎症症状があらわれることが特徴です。
主要な感染経路は性行為によるものですが、タオルや風呂場の椅子、浴槽などにトリコモナス原虫が存在する場合には、そこから感染することもあります。
この意味で、性行為がなくともトリコモナス症を発症する可能性があるため注意が必要です。
セックスの経験がない女性や幼児にもしばしば感染者がみられることもあります。一度発症すると再発の可能性も高い性病で、根気強く治療を続けなければなりません。

男性の主な症状としては、尿道から分泌液が出る・排尿痛・尿道のかゆみ、灼熱感、違和感などが挙げられます。
感染した後10日程度の潜伏期を経て症状があらわれることもありますが、尿道への感染のみであれば排尿によって洗い流される可能性があります。
つまり、男性の場合、トリコモナス症は自然治癒する可能性があります。通常、2、3週間で症状が消えることも多いです。

しかし、自然治癒したようにみえても治療を受けない限り性交渉の相手にうつしてしまう可能性があります。
主に尿道炎の炎症が引き起こされますが、一般に無症状であることも多いため注意が必要です。
症状が進行すると前立腺炎や精巣上体炎を引き起こし、男性不妊の原因となることもあります。症状が治らない場合には早期に治療を始めることが大切です。

他方、女性の場合、外陰部のかゆみや灼熱感が代表的な症状としてあらわれます。
特に特徴的な症状は、悪臭の強い黄緑色の泡立ったおりものが出るようになることです。男性と比較して女性には様々な症状があらわれます。
性交痛や排尿時の不快感、陰部のかゆみなどの症状があらわれることもあります。
女性がトリコモナス原虫に感染した炎症を起こした場合、膣トリコモナス炎と呼ばれますが男性と同様に感染していても自覚症状があまりありません。

トリコモナス治療薬であるフラジールの効果と副作用

性病の一つであるトリコモナス症の第一選択薬として活用されているのがフラジールという薬剤です。内服薬の他に、膣に直接挿入するタイプのものもあります。
フラジールの主成分であるメトロニダゾールは、トリコモナスの治療薬として古くから活用されてきました。フラジールはトリコモナス原虫に対して殺虫的に作用します。
トリコモナス原虫を殺虫する効果が有しているため、それに伴う不快な症状を緩和することができます。フラジールは、トリコモナス症の他にも細菌性の膣症に効果を有している薬です。

トリコモナス症の場合、フラジールは普通10日間服用することになります。
症状がおさまったからといって自分の判断で治療を注意してしまうと、再発の可能性があるため注意が必要です。
用法・用量を守って定められた期間にわたって薬を服用することが大切です。
症状があらわれていない場合でも、トリコモナス原虫が生存している可能性があるため、十分な期間にわたって治療を続けることが大切です。

フラジールは副作用の少ない薬剤ですが、稀に食欲不振や胃の不快感、吐き気などをもよおすことがあります。
また、血便がみられた場合や下痢、腹痛のような症状があらわれた場合、フラジールの使用を中止し、薬の継続が可能かどうかについて医師や薬剤師に相談することが大切です。
重い副作用はほとんど考えられませんが、大量あるいは長期間服用すると末梢神経障害や中枢神経障害を引き起こしやすくなります。
もともと痙攣を起こしやすい方は、痙攣発作に注意しなければなりません。
妊娠中(特に3ヶ月以内)は基本的に服用することはできない薬です。妊娠中の方は別途医師や薬剤師に相談して、リスクが効果を上回る場合にのみ服用が推奨されます。